ベトナムは治安以上に事故に注意|元旅行会社社員が対応した3つの事件・事故例をご紹介

ベトナム旅行に行く方によく聞かれるのが、「治安」についてです。
インターネットやガイドブックには盗難被害などの例が掲載されていることが多く、それを読むと不安になりますよね。
日本人旅行者の方はよく治安を心配されますが、それと同じくらいベトナムで気を付けないといけないのが「事故」です。
盗難被害などの事件は事前に情報を得ることで注意することができますが、事故は突然起こるもの。
今回は私が旅行会社時代に実際に対応したベトナムでの事件・事故例と、自分自身がハノイで体験した事故についてお話します。
また、ベトナムで事故に遭って病院にかかる時の医療費もご紹介しますので、これからベトナム旅行に行く方はぜひ参考にしてください。
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●ベトナムの治安以上に事故に注意:旅行会社勤務時代に対応した3つの事件・事故事例
保険会社のホームページなどによく「心筋梗塞でタイに搬送され950万円」、「脳梗塞で入院し450万円」というような事例が掲載されています。
もちろん、このような事故も起こりうることではあります。
しかし、保険会社が紹介しているのは比較的大きな事故の場合が多く、あまり自分の身に置き換えられず、実感が沸かないことも多いです。
そこで、今回は私が8年間旅行会社に勤務していた際に対応したベトナムの事件・事故例を3つご紹介します。
事例① ホテルの浴室で転倒し、手首を骨折
2人でツアーに参加したAさんとBさん。
その日、夕食後にホテルに戻りAさんが先にシャワーを浴びました。
その後、交代でBさんが入ることに。
しかし、Aさんがシャワーを浴びた後のシャワールームが濡れていたため、Bさんは足を滑らせて転倒。
転倒した際に、床に手をついたことで手首を骨折。
すぐに病院に行き治療を受け、ガイド・車代、治療費がかかりましたが、幸いにも海外旅行保険に加入していたため“傷害治療費”でカバーされました。
ベトナムのシャワールームは日本のように滑らないような素材で作られていることは少ないです。
特にホテルでは豪華に見せるために大理石のような石やタイルで作られていることも多いです。
私が旅行会社で働いていたときは、”浴室で転倒し、骨折”というのは、ベトナムに限らず海外でよく耳にする事例でした。
事例② スマートフォンのひったくり被害
観光中、車通りの多い道の脇にある歩道を歩いていたところ、日本から仕事の電話がかかってきたCさん。
その電話に出て、話しながら歩いていたところ、後ろから2人組のバイクが猛スピードで近づいてきました。
そして、耳に当てていたスマートフォンをひったくり、走り去って行きました。
Cさんも海外旅行保険に加入していたため、“携行品損害”でスマートフォン代がカバーされました。
最近はGoogle Mapで道を確認しながら歩いている観光客も多く、スマホの盗難被害が多発しているため注意が必要です。
事例③ 急性胃腸炎で入院
ベトナムで本場の美味しいベトナム料理を楽しんでいたDさん。
しかし、観光2日目の昼食後に急に胃痛がし、急遽ホテルへ戻ることに。
部屋で休んだものの、夕方になっても良くならず病院へ行きました。
結果、急性胃腸炎であることが発覚し、1日入院することに。
病院へ行く際のガイド・車代、治療費、入院費用がかかりましたが、海外旅行保険に加入していたため“疾病治療費用”でカバーされました。
衛生管理がされている日本とはことなり、ベトナムはまだ衛生面に問題があるレストランや屋台もあり、食あたりや急性胃腸炎になることがあります。
●ハノイで事故に遭った!私の実体験をご紹介
私自身もハノイで事故に遭ったことがあります。
ハノイの歩道はあまり舗装されていないところがあり、歩道を歩いていると急に大きな穴が空いていたり、何かが地面から飛び出ていることも多いです。
日頃から足元は気を付けていたのですが、段差に気づかずに躓いてしまい、重い捻挫をしてしまった経験があります。
また、ベトナムはバイクの交通量が多く、交通ルールもほぼありません。
歩道にバイクが乗り上げてくることもしょっちゅうで、何回かバイクとぶつかって交通事故に巻き込まれそうになりました。
このように、ベトナムでは日本では想像できないような事故が起こる可能性がとても高いのです。
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●ベトナムの医療費について
万が一、ベトナムで事故に遭った場合は病院に行くことになると思いますが、今は外国人も行くような立派な病院もあります。
ここで、ベトナムの医療費について見てみましょう。
ベトナムには”公立病院”と”私立病院”がありますが、衛生面などのことから日本人を含む旅行客は基本的に”私立病院”での治療をおすすめしています。
公立病院は環境が良くなく、ベトナム在住の日本人も行くことはありません。
◆ベトナム(ホーチミン)の”私立病院”の入院費
個室 | 約66,000円 |
セミ個室 | 約33,800円 |
I.C.U | 約82,100円 |
◆その他の費用
入院保障金 | 約40,200~80,500円 |
外来初診料 | 約8,000~24,000円
※1 |
手術費 | 約241,500円 ※2 |
ベトナムから
日本への移送費 |
約1,448,800~
1,851,300円 ※3 |
※1 胃腸炎の場合
※2 手術費のみ(入院費用は除く)
※3 ストレッチャー使用、定期便利用、付き添い医師1名、看護師1名の場合
なお、上記の資料は東京海上日動 世界の医療と安全2014年より引用しています。
ベトナムの病院で治療を受けた場合の治療費用は10割負担となります。
また、ベトナムの医療水準の低さに不安がある場合は、近隣のタイやシンガポールに搬送されることもあり、この医療搬送費が高額となることが多いです。
●ベトナムの治安より事故が心配:自分を守るために海外旅行保険の加入を!
ベトナム旅行に行く前に海外旅行保険に加入することを強くおすすめします。
私が旅行会社で働いていたときに、海外旅行に行ったお客様で現地で事件や事故に遭った事例をたくさん見てきました。
そして、旅行先からそのような連絡があった場合、必ず確認するのが海外旅行保険に加入しているかどうかでした。
先ほどの事例でも紹介しましたが、ベトナムで事故に遭った場合に助けてくれるのが海外旅行保険です。
今はクレジットカード付帯の海外旅行保険なども多く、とても便利になりました。
ベトナム旅行に行く前に海外旅行保険が付帯されているクレジットカードを作る場合はEPOS(エポス)カードがおすすめです。
EPOS(エポス)カードは年会費無料で、持っているだけで海外旅行保険が適応になる(自動付帯)とても条件の良いクレジットカードです。
また、海外旅行保険を選ぶポイントになる「傷害・疾病治療費用」の補償内容が他の年会費無料のクレジットカードよりも手厚いです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
海外旅行保険を選ぶ際に大切な2つのポイントもご紹介しているので、ぜひじっくりと読んでみてください。ベトナムは治安より事故に注意:まとめ
ベトナム旅行では治安だけでなく、事故にも気を付けてください。
旅行会社勤務時代に様々な事件や事故に対応してきましたが、自分の身を守るためにも海外旅行保険は加入してください。
その上でもし、海外旅行保険が付帯されているクレジットカードを作るならEPOS(エポス)カードがおすすめです。
事前準備をしっかりとして、楽しいベトナム旅行にしましょう。